健康・看護

体重と膝の痛みの関係

膝と体重の関係

膝が痛いことをお医者さんに伝えたら痩せるように言われた

体重が重いから膝が悪いと思っている

今膝の痛みを取るためにダイエットを行っている

こんなことを言われたり、実際にダイエットをしている方に向けて今回はお話していきます。

こんにちは、今回は普段膝が痛いという方に関わらせていただいている私が

一般的に言われている体重と膝の関係についてお話していこうと思います。

体重と膝の関係

膝と体重の関係性

膝は荷重関節

膝関節は重力による影響がとても多い関節です。

こういった関節のことを荷重関節と呼び股関節や足関節もその類に入ります。

荷重関節は重力下で生活する以上、基本的にはずっと「身体を支える」働きをしています。

そのため当たり前ですが体重が増えると関節にかかる負担(圧縮力)は増えていきます。

ただ人の身体は無意識のうちにバランスを取るものなので

負担はどこか一箇所にかかることはなく各関節に分散されます。

体重の○倍膝に負担がかかる

よく膝関節には体重の何倍もの負担がかかっているということが言われています。

実際これは本当のことであり、状況によってもかかる負担の量は大きく変化します。

平地歩行中は体重の1.5倍

階段を上る時は体重の3倍

深いスクワットの時は体重の7倍

もちろん状況や環境によってこの数値は変化しますが

これくらいの負担がかかることは事実になります。

この数字だけを見ると体重が重いと膝が痛くなりそうといった発想になるのもうなずけますよね。

足首が痛い時にも体重の話はされるか?

膝が痛い時は体重の問題が指摘される中で

足首が痛い場合はどうでしょう?

当たり前ですが、膝は膝より上の部位を支えています。

それに対して足首は足首より上の部位を支えるので膝より負担がかかるのは明らかです。

ではこの場合は体重の問題はないのでしょうか?

もし、体重や筋力が痛みに影響する場合は関係してくるはずです。

体重に対して膝の筋力を高める意味

膝と体重の関係性

支える目的

よく筋力を高める(一般的に筋肉をつける)と言われていますがその理由としては

筋力があることで運動時に膝を支えることが出来るという考え方から来ています。

膝関節自体は脛骨の上に大腿骨が乗っているだけの構造です。

しかしそれだけでは不安定なのでその周りや内部を靭帯で補強しています。

なので靭帯を断裂してしまうと膝は不安定になってしまいます。

筋トレをすると「筋肉がしっかりと働いていると補強の強度は増していきますよね。」といった考え方です。

動きやすくするという目的

またもう一つ筋力を高める理由としては「動きやすさを出すため」とも言ったりします。

膝は基本的に屈伸(曲げ伸ばし)の運動がメインになります。

太ももやモモ裏の筋力が弱いとこの運動がやりにくくなってしまう、

だから筋トレをしてしっかりと動くようにしようという考え方です。

そしたら重りをもたせると痛くなるはずだが…

膝と体重の関係性

痛みが増える方はそんなにいない

今までのことを考えると

「体重が重たいこと」と「筋力が弱いこと」が膝の痛みに直結するように感じます。

それであるなら膝の痛みを感じている方が重り(例えば買い物袋)などを持つと痛みが増えるはずです。

しかし私が普段関わっている膝の痛い患者さんたちに

同じような介入をしても膝の痛みが増えない方が多くいます。

また、膝の痛みがある方で筋トレや運動を一生懸命される方もいます。

高齢者の場合はプールで歩いたり、軽めのスクワットなどをよくされます。

しかしこういったことを2年以上行っても膝の痛みに変化が出ない方も過去にはいらっしゃいました。

体重や重さが全ての原因か?

このようなことを実体験として目の当たりにすると

「体重が重たいこと」「筋力が弱いこと」が膝の痛みに直結するかはわからなくなってきます。

もちろんこれらの要素が痛みにつながる場合もあるかもしれません。

しかし私の経験上、そこまで痛みに繋がる可能性は高くありません。

冷静に判断する大切さ

体重の増加や筋力の低下を指摘することはよくありますが

そういった現象はいきなり起こるわけではありません。

突然体重が15キロ増えたり、筋力が20%低下することがもしあれば他の病気が疑われます。

しかしそうではないなら安直に体重や筋力が原因と言ってしまうのは少し危険です。

もしこの記事の読者の方で膝が痛く体重や筋力を指摘された方がいたら

1度専門家のところへ行ってみることをおすすめします。

まとめ

膝と体重の関係性

膝の痛みがあると体重や筋力が問題とよく言われる

筋力をつける理由は支えることと動きやすくすること

重りを持っても・筋トレしても痛みに変化が無いことがある

重さと筋力が膝の痛みに直結しない可能性も大いにある

足首の場合も体重と筋力の話があっても不思議ではない

今回もありがとうございました。