健康・看護

神経痛入門【橈骨神経障害】上肢背面の症状はこの神経を疑え!

こんにちはきちです!

今回も神経痛入門の続きをしていきます。

鍼灸師を目指す学生さん、なりたての先生にとって有益な情報になればと思います!

前回までで腕神経叢障害の胸郭出口症候群、尺骨神経障害、正中神経障害をお話しました。

胸郭出口症候群きょうかくでぐちしょうこうぐん

https://re-birthbody.com/209/(新しいタブで開く)

尺骨神経障害しゃっこつしんけいしょうがい

https://re-birthbody.com/234/(新しいタブで開く)

正中神経障害せいちゅうしんけいしょうがい

https://re-birthbody.com/252/(新しいタブで開く)

そして今回は上肢の大きな神経の最後になる橈骨神経障害についてお話します。

橈骨神経障害は今までに紹介した正中神経障害や尺骨神経障害に比べると現場で遭遇する回数は少ないうかもしれません。

しかしいつかは必ず出会います。

私も正中神経、尺骨神経、橈骨神経の中で1番最後に覚えたのは橈骨神経に関することでした。

もし、現場に出てすぐ遭遇していたとしたら…だいぶ困ったと思います。

私は普段の臨床現場で毎日のように神経症状を持った患者様と関わり仕事をしています。

その中での知識や考え方をこのブログではお伝えしています。

本記事を読んでいただくと橈骨神経障害の理解と現場で使える考え方を手に入れることが出来ます!

ぜひ最後まで読んでみてください!

橈骨神経障害とは

橈骨神経の走行

橈骨神経は腕神経叢のC5〜T1の神経根から成り立つ神経です。

正中神経との違いは後側神経束のになった後、橈骨神経になるということです。

これは橈骨神経が上肢の背面を支配することと繋がります。

↓こちらが橈骨神経のイメージですね・ω・

腋窩神経や肩甲下神経とも関連することがこの図からも分かると思います。

橈骨神経の走行はこんな感じです。

正面から見た上腕

背面から見た前腕

C5〜T1の神経根が3つの神経幹となり鎖骨下を通過

後側神経束になる

橈骨神経になる

腕神経叢の中でも走行が最もややこしいのが橈骨神経です。→ここのイメージを持ちましょう!

橈骨神経の絞扼部位

まずは腋窩が上げられます。

これは橈骨神経が鎖骨の下を通ってから上腕の後ろ側に伸びる走行ときに腋窩を通ることが原因です。

また上腕部でも絞扼は起こります。

橈骨神経は上腕三頭筋内側頭の真下の橈骨神経溝を通過します。

このとき橈骨神経の真下には上腕骨があります。すなわち筋肉と骨で神経が挟まれます。

通常、神経は筋肉同士の間を走ることが多いです。しかしこの部位は筋肉と骨の間を通過します。

イメージしてみてください!

「筋肉」・「神経」・「筋肉」で挟まれる場合と

「筋肉」・「神経」・「骨」の場合では後者のほうが神経への負担強そうですよね?

この上腕部での神経圧迫は見逃しがちですがよく起こるので要注意です!

また上腕から前腕にかけて移動する時もポイントの1つです。

それは橈骨神経管を通過するということです。

橈骨神経管は上腕筋と腕橈骨筋で形成されます。

ここまででは橈骨神経の浅枝も深枝もどちらに対しても障害を受けやすいです。

橈骨神経障害の症状は

ハネムーン症候群

なんとも幸せそうな名前の疾患です。

ハネムーン症候群は腕枕をして仲良く寝た次の朝に腕に神経症状が現れてしまうものです。先程お伝えした上腕部での神経圧迫になります。

運動神経障害と感覚神経障害のどちらも起こりえます。

下垂手

手関節背屈不能、全MP関節伸展の状態

手背の橈側のシビレ、痛み

後骨間神経麻痺

これは橈骨神経の深枝の症状になります。

このときの絞扼部位はフローゼアーケードで、症状としては下垂指が見られます。

フローゼアーケード

橈骨神経の深枝が回外筋の中を通り抜ける時の隙間のこと

この隙間で橈骨神経が圧迫される

下垂指

下垂手とは異なり全MP関節が伸展不能

これは指伸筋や尺側手根伸筋、長・短母指伸筋に麻痺が起こるため。

また後骨間神経は運動枝なので感覚の異常は見られないです。

まとめ

・橈骨神経のややこしい走行を理解する

・具体的な絞扼部位を把握する

・浅枝、深枝が障害された時の症状の違いを理解する

・橈骨神経に支配されている筋肉を理解する(基本的に伸筋)

これらのことをマスターして橈骨神経障害に強くなりましょう!

今日もありがとうございました!