健康・看護

PNS看護のメリット・デメリットを現役ナースが解説【新人看護師必見】

PNS看護の解説

こんにちは、どんです。

当院はPNS(パートナーシップナーシングシステム)制度で動いています。

まだ歴史が浅いPNSですが皆さんはもう御存知ですか?

今回はPNSって何?

PNSのメリットとデメリットって何があるの?

実際に働いた人の感想は?

こんな内容について書いていきます。

PNSとは

PNS看護の解説

P(パートナーシップ)、N(ナーシング)、S(システム)

安心・安全な看護を効率的に提供できるシステム。

福井大学医学部付属看護部から始まったまだ歴史の浅い看護体制です。

二人の看護師がペアを組み複数の患者を受け持ちます。

患者を受け持つ上で看護師二人は対等な立場でお互いの能力を活かしながら補完・協力し看護業務を行います。

PNSのメリット・デメリット

PNS看護の解説

メリット

・お互いの知識や技術の補完ができる

・お互いすぐに相談できる

・点滴や薬などの指示を二人で確認でき、安全性が高い

・超過勤務の削減

・若手看護師は勉強になる

・お互いの知識や技術の補完ができる

看護師の経験年数によって知識や技術に差が生じるのは仕方のないことです。

PNSをとることでその差を少しでも埋めることに繋がります。

・お互いすぐに相談できる

ペアで行動しており患者の情報も予め共有しているため、お互いに患者のことを相談がしやすくなります。

忙しい時、いざという時に相談相手がいると看護・患者の観点から安心できますよね。

・点滴や薬の指示を二人で確認でき安全性が高い

点滴や薬は間違えると患者に大きな負担がかかります。一人で確認より二人で確認したほうが安全性は高いです。

また、ダブルチェックを推奨しているところであれば誰か人を探さなくてもペアで確認ができるためタイムロスを少なくできます。

・超過勤務の削減

さまざまな業務を互いに補完し合うため残業を少なくすことができます。

・若手看護師は勉強になる

若手看護師は自分より上の看護師と組むことが多いと思います。

自分より経験年数の上の看護師と一緒に患者を看ることで自分と違った視点や技術など学べるものが多くあります。

デメリット

・多くの人員が必要

・時に中堅、ベテラン看護師の負担が増える

・年間パートナーを組む際にストレスとなる

・対等に話すのが難しい

・ペア間の業務の偏り

・多くの人員が必要

看護師二人で動くようになるためその分人員が必要となってきます。

もとの人数が少ないと一部ペアが組めない場合も出てきます。

・時に中堅、ベテラン看護師の負担が増える

ペアによっては分担できる業務が少なく業務の大半を中堅・ベテラン看護師が行わないと業務が回らないこともあります。

また、新人看護師の教育面でもペアの看護師が行いながら他の業務も行うため中堅・ベテラン看護師の負担は大きくなります。

・年間パートナーを組む際にストレスとなる

年に一回パートナーを決める際、自分にないものを持っている人を選んで決めていきます。

しかし、自分にないものを相手が持っているかがわからなかったり、自分と相手の経験年数を考えるとなかなか決められずストレスとなります。

・対等に話すのが難しい

PNSはペアの看護師同士が対等に話すことが必要ですが、年齢が離れていたり相性が合わないと対等に話すことが難しくなってしまいます。

・ペア間の業務の偏り

ペア間で上手く業務分担をできればいいですが相手によっては仕事を押し付けたり動かないという人も中にはいます。そうなると仕事は本来の2倍になっただけで単に過重労働ですよね。

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実際に働いてみて

PNS看護の解説

地域包括で働いて思うこと

・人員が少ないとPNSにならない

・点滴や薬、医師からの指示をダブルチェックできる、ダブルチェックのタイムロスが減る

・新人、若手看護師は安心感があり勉強ができる

・新人、若手教育も考えると先輩看護師の負担は大きい

・超過勤務は減らない

人員が少ないとPNSにならない

私の病棟で一日に働く平日日勤スタッフはリーダーを含めて5~7人です。

2ペア~3ペア作ることができますが基本的に2ペア+一人、もしくは2ペアという形が多いです。

お気づきだと思いますが、PNSとして成り立たないんです。

ペア間の補完で補えないときは他のペアに仕事が振れるようにリシャッフルを行います。

しかし2ペアしかないと片方が忙しければもう片方も忙しいということが多くチームでの補完は難しいです。

医師からの指示をダブルチェックできて、タイムロスが減る

PNSを行う前は受け持ちが責任を持って医師の指示を確認し指示受けを行っていました。

点滴や薬はダブルチェックをする際にわざわざ相手を探さないといけませんでした。

ペアがいるとダブルチェックができ複数の目を通すことで指示受けミスが減ります。

それに加え誰とダブルチェックをするかが決まっておりタイムロスを減らすことができます。

新人、若手看護師は安心感があり勉強になる

私が3年目のときに本格的にPNSが導入されました。

当時は一番下ということもあり患者に何かあった際の対応などすぐに相談できたり一緒に対応をしてもらえるので安心感がありました。

また、先輩看護師の迅速な対応をみてすごく勉強になったのを覚えています。

現在の新人・若手看護師にPNSはどうかと聞いてみても、先輩と動くのは安心感があるという意見が多くあります。

新人若手教育も考えると先輩看護師の負担は大きい

新人看護師の技術チェックを見たり新人ができない技術はすべて先輩看護師がカバーしています。

また、一作業にかかる時間に差があるのは当たり前です。

2人分の受け持ちの業務を定時で終わらそうとすると必然的に先輩看護師の業務負担が大きくなってしまいます。

私の病院では3年目までは毎年課題が出されており、ラダー取得も積極的にするようにしています。

そのフォローは年間ペアである先輩看護師が行っているため日々の業務や委員会、係り活動に加え新人・若手のフォローとなると疲労困憊です。

超過勤務は減らない

もともと残業は少ない病棟ですが、それでも平均10時間(サービス残業抜き)は残業しています。

患者層にもよりますが、私の場合PNSをする前のほうが残業は少なかったです。

PNS体制になったため補完はできますが、もともと業務が早い人にとってPNSは単に業務が増えたという結果にもなります。

また入退院、他病棟からの転入が多いと例え最大人数の3ペアあっても定時で終わることはありません。

まとめ

PNS看護の解説

今回はPNSについてお話しました。

私はPNSを行う上でデメリットのほうが多く感じていますが、新人・若手看護師にとってはメリットが多くあると思っています。

中堅・ベテラン看護師でもメリットを多く感じている人もいると思います。

どの年代の看護師にとっても働きやすい環境になればいいなと感じるばかりです。