健康・看護

神経痛入門【正中神経障害】手のひらのシビレに要注意…

こんにちはきちです!

今回も神経痛入門やっていきます(・∀・)

鍼灸師を目指す学生さん、なりたての先生にとって有益な情報に慣ればと思います!

それではいきましょう!

前回は腕神経叢の中の尺骨神経障害についてお話しました。

↓こちら😋

https://re-birthbody.com/234/

今回は正中神経障害についてお話します。

正中神経障害は尺骨神経と同様に国試によく出る範囲で現場でも遭遇率は高いです。

手のしびれと聞くと正中神経障害は本当に多いように感じます。

しかし手根管症候群しか正中神経障害をイメージできていない方もいるのでは?と思います。

もちろん私も昔はそうでした😅

私は普段の臨床現場で毎日のように神経症状を持った患者様と関わり治療しています。

その中で必要な知識や考え方をお届けします。

皆さん正中神経障害と言われて説明できますか?手根管症候群以外のこと話せますか?

私は全く出来なかった治療家でした。だから現場では苦しみました…

今回の記事を読んでいただくと正中神経障害に対する印象がガラッと変わり得意になってもらえるはずです!

正中神経障害とは

正中神経の走行

正中神経は腕神経叢の中でもC5〜T1の全ての神経根からの枝の集合体であることが特徴です。

なので頸部の障害が起こると正中神経は影響を受けやすいです。

腕神経叢のイメージを今回も載せておきます!

C5〜T1の神経根、上中下の神経幹、鎖骨の下を通り外側と内側の神経束を経て1つの神経になります。

↓正中神経の走行はこんな感じです

上腕前面、肘関節の正面、前腕前面へと流れ手掌に入ると親指から薬指橈側まで伸びていきます。

正中神経の特徴

正中神経は絞扼神経障害の中で最も起こりやすいと言われる神経です。

筋皮神経と分かれてから上腕動静脈と並んで肘関節まで降りてきます。

そこから前腕、手首、手掌へと続きますが多くの屈筋群を支配するため絞扼されやすいことが特徴です。

また上腕骨顆上骨折時に転位が大きいと正中神経は障害されやすいです。

正中神経障害の症状は?

正中神経障害は上記の上腕骨顆上骨折での発症と筋肉による絞扼で起こることが特徴です。

前骨間神経麻痺

前骨間神経は正中神経の深枝です。前腕部で本幹と分かれて前腕部に固定されます。

この固定されているということはとても重要!

神経はそもそも固定はされません。

しかし固定されているというだけで負担がかかりやすい環境にあることは必ず知っておいてもらいたい内容です😋

特徴としては運動枝しかないので感覚異常は見られません。

麻痺が起こる部位としては長母指屈筋と示指の深指屈筋、方形回内筋になるので

母指対立運動などに異常は見られません。

円回内筋症候群

上腕骨の内側上顆、鈎状突起から橈骨まで付く円回内筋によって正中神経が圧迫される疾患です。

特徴は前骨間神経とは違い本幹も深枝もどちらに対しても影響があるということです。

本幹は運動枝も感覚枝もどちらもあるので筋力の障害も感覚異常も起こります。

また神経絞扼されやすい部位は円回内筋、上腕二頭筋腱膜、浅指屈筋などが関係します。

手根管症候群との鑑別が求められることがありますが

ファレンテストが陰性

円回内筋でのチネル徴候が見られる

この2つで鑑別できます。

円回内筋症候群は作用である前腕の回内と屈曲動作が多いことによって発症率は上がります。

特に回内運動は円回内筋と方形回内筋の2つの筋肉がメインになるため負担がかかりやすいことが特徴です。

手根管症候群

手根管は舟状骨・豆状骨・大菱形骨・有鉤骨と屈筋支帯で作られるトンネルです。

そのため上腕、肘関節、前腕では症状は現れません。

症状は親指から薬指橈側まで起こるますが特に中指の先での知覚異常と疼痛から起こりやすいです。

腱鞘炎との併発がよくみられ、その他にも外部からの圧迫や骨折後の変形などによって手根管内圧が高まり発症します。

鑑別方法としてはファレンテスト陽性、手根管部でのチネル徴候陽性、中指先の知覚異常などが見られます。

もちろん知覚異常は中指だけでなく正中神経が支配する親指から薬指橈側までみられます。

↓ファレンテスト(もう少し手首が屈曲していてもいいですが…)

また症状は比較的女性に多く見られると言われています。

よく見られる症状としてパーフェクトOが作れないこと(ティアドロップサイン陽性)

症状が進行すると母指球筋の萎縮(特に対立筋と短母指外転筋)による巧緻運動障害などがあります。

↓このOKサインが作れなくなり、涙のような形になります。

まとめ

正中神経障害は絞扼神経障害のなかでも最も見られる症状です。

そのためしっかりと理解することが求められます。

まずは本幹と深枝との鑑別が必要です。運動異常だけか感覚異常もあるのか?

そして症状がどのエリアで出ているかです。手首から先だけか前腕も出ているか?

筋肉の萎縮はどこで起こっているか?そこをまずはしっかりと見てみましょう!

https://re-birthbody.com/200/(新しいタブで開く)

この記事でも書きましたが神経症状の理解にはまずは走行と支配されている筋肉の理解は必須です。

今回は正中神経でしたが他の神経も色々見ているとイメージが膨らむと思います!

今日もありがとうございました。